Rokkys diary

日常をエッセイに

東京散策

ピピピッ。ピピピッ。ピッ。

誰かの携帯のアラームが鳴っている。起きたのは、6時半過ぎ。昨日、読み終えることのできなかった村上春樹の雑文集を読みながら、浅草の街を見下ろした。シャワーを浴びた後、身じたくをして、街へ。

   まずは近くの隅田川の桜を見に行った。朝早くから花見をするために、スタンバッている人たちがちらほらいた。桜の蕾は陽気な日に呼応するかのように、薄桃色の顔をみせた。

 

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    その後、神田神保町古書店街へ。店頭に並ぶ古書を見ていると、フリーマッケットのワクワク感を思い出す。出版社ごとに並べてられた本屋もあれば、どの法則にも当てはまらないバラバラな並べ方をした本屋もあった。一回は購入者の手元から離れた本たちは古書店員に救われ、再び誰かの手に取ってもらうのを心待ちにしている。沢山の本を見て、そう思った。

     お腹が減った私は、以前から行きたかった按田餃子を食べにいくため、代々木上原へ向かった。駅から歩いて2分。並んでいる人は、1人。安心して開店を待っていると続々とお客さんがきた。甲板が準備中から営業中に変わって店内に入ると、水蒸気を含んだ餃子のにおいが私を包んだ。カウンターに座ってすぐ、水餃子二種類頼んだ。

・鶏 白菜と生姜
・豚 大根と搾菜

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    可愛らしい器に入った水餃子は生地がモチモチよりムチムチしていた。皮の中の具を口の中に入れると心が温かくなり優しい気持ちになった。中まで味はしっかりついており何もつけなくても大丈夫。私は豚 大根と搾菜が特に気に入った。東京にきたらまた、来ようと思う、そんな味だった。

   正午過ぎに下北沢へ古着を見に行った。スティックアウトという店で胸にひまわりの刺繍が入ったシャツを買った。値段は驚きの700えん。いい買い物をした。

    次に、渋谷のライオン喫茶でミルクコーヒーを飲んで一服した後、代々木公園へ向かった。

    桜は七輪咲くらいだったが、花見をするため大勢の人が集まっていた。公園内の桜の花数と人の数が同じくらいなのではと思ってしまうくらいだ。カップルでバドミントンする人(いっぱい)、日本の花見文化を楽しむ外国人、お酒を片手に談笑する会社の人達、親子でサイクリングする人、桜の写真を撮るのに夢中な人、等沢山いた。同じ時間軸上で、代々木公園という空間の中で各々が笑っていた。その空間に自分がいたことは、不思議な感覚だったし、少し嬉しかった。いつか、家族が出来た時に来ようと思える、そんな場所になった。

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    一日中歩き回った私は、携帯の万歩計機能で、歩数を確かめると32000歩を超えていた。距離にして20キロ。今月中旬まで、全然歩いてなかった分を今取り返しているようだ。

     明日はどうしようか、考えながら今日も眠る。