Rokkys diary

日常をエッセイに

自分がイギリスに行って思ったこと

1年ぶりにブログを更新しました。

 

2月上旬になり、いよいよ就活が本格化してきます。就活で忙しくなる前に一昨年から半年近く行ってたイギリス🇬🇧のことについて書こうと思います。

 

イギリスー。

フィッシュ&チップス。紅茶。大英博物館。王族。サッカープレミアリーグ。ラグビー🏉。パブ。イギリスと聞いて最初に思いつくのは大体これくらいかと思う。(あとハリーポッターか)

私がイギリスに行く前に思ってたのは街は欧風で紳士の国、食べ物は美味しくないが(行ってこの予想は良い意味で裏切られた)、スポーツには熱い。数あるヨーロッパの先進国の中でもイギリスの王室を見ているからか華やかな印象があった。

しかし、行ってみると想像してた世界とはかなり異なり衝撃を受けた。私が衝撃を受けた出来事について色々と書いていこうと思う。

 

1.食べ物が美味しい

これは、私がイギリスに来て助かったことの一つである。パブ(居酒屋を洋風にした感じのお店。週末はビール片手にサッカーの試合を見る人で賑わう。)にいけば、フィッシュ&チップスやピザが食べられるし、街中には日本料理や中華の店も多い。ロンドンの中心街(ピカデリーサーカス周辺)には豚骨ラーメン屋がけっこうあり、多くの人が並んでいた。

 

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また、スーパーに行くと日本と遜色ないラインナップで野菜🥦、果物🍎、肉🍖から化粧品、洗剤まで沢山の物が置いてある。イギリスは共働きが多いため、レンジでチンするだけで簡単に和洋中何でも食べられる商品がある。大変便利。

ただ、スーパーに行って驚いたのが入り口近くに黒人の男性が立っていたことである。客が万引きしないか見張るため立っているのだが、最初自分たちが商品をカゴに入れた時、その男性もついてきたのでつい怪訝な顔をしてしまったことがあった。

 

2.英語が聞き取れない

これは、イギリスに行ってショッキングな出来事のうちの一つであった。同じ部屋にいた研究室の先輩が休憩中談笑していたのだが、全く聞き取れない。海外ドラマや洋画を沢山見ていたため、ある程度聞き取れる自信があったが、最初全く歯がたたなかった。英語ではない別の言語で話してるのではないかと錯覚したほどだ。例えばrだと音節末には発音しないし、アクセントの強弱が聞き取りにくく口を大きく開けて話さない人もいた。実際聞き取れるようになるまでに多くの時間を費やした。イギリスは連合王国である。イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿、ウェールズ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿、スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿、北アイルランドの4つの地方から成り立つ国である。そのため、公用語や方言の違いもあるため英語を聞いているつもりでも何を言って理解できない場合がある。(日本でも関西弁、津軽弁広島弁があるように)これは、慣れるしかないので、イギリス英語の映画を観たり、街中に行って商店街のおじさんと話したりしていくしかなかった。

 

3.とにかくサッカーが熱い

せっかくイギリスに来たのでプレミアリーグは一度見ておかないと、ということでマンチェスターU VSニューカッスルの試合を観に行った。場所はマンチェスターUのホームスタジアム、オールドトランフォードである。

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収容人数は75,000人と世界トップクラスの大きさ。スタジアムに入った時あまりの人の多さと熱気に感動してしまった。この試合、ニューカッスルに所属する武藤選手がスタメン入りしプレミア初ゴールを決めた記念すべきゲームであった。前半10分のうちにニューカッスルに2点を決められ、ホームのマンチェスターUとしては立ち上がりとしては最悪な展開に。応援するお客さんも相手チームや味方選手、当時監督してたジョゼ•モウリーニョ(現トッテナム監督)に対し、ボロクソの野次を飛ばす。チームが勝っていればお客さんは「お前はすごい!」「なんで奴だ!」と大喜びするのだが、負けていれば、「引っ込め!母国に帰れ!」などが容赦ない罵声が浴びせられる。プレミアリーグでプレーしていた岡崎選手や吉田選手、ブンデスリーガやラ•リーガなどヨーロッパトップリーグで戦っている日本の選手はこの半端ないプレッシャーの中闘っていたのかと思うと、尊敬してしまう。というかタフな精神力を持っていて人間としてすごいと思う。結局この試合は3-2でマンチェスターUが逆転勝ちをして、スタジアム🏟は大きな熱気に包まれた。点数が入った直後、隣の席の人同士がもみくちゃになる程喜びを爆発。試合後、最寄駅に向かう途中の道でも意気揚々と応援歌を歌い出す人々。パブに行けばサッカーを見ながらビール、公園に行けばちびっこがサッカーボールを追いかけてる。サッカーへの愛情が半端ない国だと行って思った。

 

4.イギリス人以外の人が多い

イギリスに行ったので勿論イギリス人が多いのだが、インド系の人や韓国や中国などの東アジアの人たちも数多くいた。街中にはインド系の人達が経営する商店や料理店が数多くあった。韓国や中国の人たちは私が通った大学で沢山見た。イギリスは大学の卒業が3年で終わり、マスターやドクターも優秀なら母国で取るよりが短期で取れるため、多くのアジア人が来ていた。大学行きのバス🚌は殆どアジア系の人ばかり。学部によっては半数近くが韓国や中国の人のところもあるという。(中国人とお友達になったが、日本のアニメも知っているいい人たちだった。テレビなどのメディアで見る中国が本当の姿ではない)

今、就活では競争相手は日本人だけのところが多いと思うが、後数年、10年近く経てば韓国や中国、東南アジアなどの優秀な人材と就活や仕事で闘かわなくてはならない時がやってくると思う、実際、自分がいる日本の大学でもここ数年で世界各国からマスターやドクターをとるためきている留学生が増えてきている。建築現場や介護業界では海外からきた人達が数多く働いていると話も聞いた。大学在学中、社会人になって自分の武器を一つでも多く身につけなければ、一つ尖ったものを見つけ磨かなければ、世界で闘かっていけないだろう。自分が勝ち残っていけるためのスキルとは何か?1/1000,1/10000に1人の人材になれるのは何か?引き続き考えていきたい。

 

5.ホームレスの人達が多い(貧しい人が多い)

せっかくイギリスに来たので週末各地を旅行したのだが、いく先々でホームレスの人達を多く見かけた。しかも、驚いたのがアジア人がやアフリカ人ではなく、ヨーロッパ系を人達だった。日本だと厚生労働省がホームレス自立支援を促す施策をだしているがイギリスだと移民の数が多いのと、自分がどこの出身国か証明する物がない人もいるため支援制度の対象を定めるのが難しいと考えられる。日本は移民を制限しているが、少子高齢化が進む日本は今後、移民や海外の人の雇用を積極的にしていかないと国として成り立たない状態になりうる。社会保障制度もいつまで今の状態でいられるかわからない。

イギリスのホームレスの問題は決して他人事ではいられないのである。

 

6.人種差別はある

3.のサッカーの試合を観に行く前、トラム🚊という路面電車に乗ったとき、若い男がこっちを見て、アジア人を侮辱する言葉を言っているのが聞こえた。絡まれたくないので無視していたが凄い不快であった。街を歩いていると、酔っ払いが自分をみて你好とか謝謝と中国語で話しかけてくる人がおおかった。自分がアジア人だと強烈に意識するようになったのと同時に自分が中国人顔に見られることを知った。まぁ、無理もない。中国の人口は13億人を超え、日本の人口は1億人ちょっと。14人に1人が日本人だったら、ほぼ中国人と思っても仕方がない。先程移民の話をしたが、アジアからもイギリスに働きに来ている人は当然いる。現地の仕事がない人たちは海外から人が来たせいで自分が働けてないと思ってる人が少数だがいると思った。だからある程度の人種差別は仕方がないと感じた。人種差別をされたから落ち込むのではなく、そういったこともあるのだと軽く受け流すくらいが丁度いいと思う。

 

7.EU離脱に関するニュースが連日あったこと

イギリスがEU🇪🇺を離脱する移行期間に入ったのが最近ニュースに取り入れられてきたが、そもそもイギリスがなぜEU離脱するに至ったか、その経緯を考えていきたい。

 

第二次世界大戦中、ヨーロッパは焼け野原となった。戦争のない平和な世の中にするため、ヨーロッパ諸国の人たちはEEC、ECを経てEUという欧州連合を作った。EU圏内では貿易を自由にして、人々の行き来も自由にできるようにし、ユーロ💶という共通通貨でお金のやり取りをしようというルールを作った。第二次世界大戦後、ソ連など社会主義の東側陣営とアメリカを中心とする資本主義の西側諸国の対立、冷戦があった。1989年に冷戦が事実上終わりその象徴としてベルリンの壁の崩壊があった、それが1991年あったできごと。冷戦が終わって東ヨーロッパの貧しい人達が西ヨーロッパに移住するようになった。この人達を移民といい、東ヨーロッパやアフリカ大陸から経済的に豊かな西ヨーロッパに移動する人達が年々増えていった。イギリス国内では安い賃金で働く移民の人達が増え、イギリス人の働く仕事が減ってしまった。これに我慢できなくなったイギリスの人たちは2016年に国民投票をし、EU離脱が決まった。移民を制限してイギリス国内の雇用を守ろうとした。

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の北東の海に面した町にハルと呼ばれるところがある。ここは、EU🇪🇺に加盟する前は、多くの魚類がとれる漁師町として有名だったが、EU加盟後、北欧地域の人達と漁場をシェアすることになった。そのため、年々獲れる魚の量が減っていき、ハルは経済的に衰退していき街が廃れてしまった。実際EU離脱の有無を問う投票では、都市部以外の街でEU離脱派が多数となっていた。EU離脱すると実際どういう事が起こり得るかというと、イギリス国外から物を輸入もしくは輸出するとき、関税がかかってしまう。すると、新鮮な野菜など税関を通している間に腐ってしまったり、輸出するとき関税がかかため車が売れ残ってしまったりする可能性が大いにある。EUを離脱して良いこと•悪いことがでてくるため、果たして離脱して良かったのかどうかは実際分からない。引き続き動向を見ていく必要がある。

*一気にわかる!池上彰の世界情勢2020 一部参照

 

8.イギリスの人=皆オシャレ、裕福ではない

 しかし、心は紳士でカッコいい

 

最近、雑誌でロンドンの洗練されたファッションが取り上げられているが、実際イギリスに行ってみるとそうでもない。モノトーンで地味目のファストファッションをした人が数多くいた。ヨーロッパ is オシャレというイメージを作り出されただけなのだと知った。ロンドンの東側にイーストロンドンと呼ばれる地域があるが、そこを歩いたとき治安があまり良くない感じがした。ロンドンの西側、高級デパートがあるハロッズ周辺と全く違う雰囲気であった。

ヨーロッパと聞くと華やかで煌びやかなイメージがあるが、地域によっても陰の部分があることを知った。

 

貧しい暮らしをしている人も多いみたいだったが、

夫婦で仲良く歩いているのもよく見かけた。

 

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この写真はイングランド東部の町、ウィットビーという街で撮った。お年寄りの夫婦が手を繋いで話しながら歩いているところを撮った写真である。自分が歳を取っても彼らのように夫婦で支え合える関係性がつくれたらいいなと心から思った。

 

イギリスの人はジョークが好きでユーモアがあり、紳士の国である。ドアを開けるのを待っててくれたり、食べ物をシェアしてくれたり、優しい人達が多かった。そのおかげで半年近くのイギリスの生活ができたと思う。歳をとってからまた行ってみたいと思う。

 

また、足りないところがあったら書き足そう。

夜も遅いので、ではでは。